柔らかな頬 上 (文春文庫)

柔らかな頬 上 (文春文庫)

柔らかな頬 下 (文春文庫)

柔らかな頬 下 (文春文庫)

幼い女の子が消えるはずのない場で消えてしまった。
残された大人たちが、少女の面影を探して憂う話。
なんかわかるなこの感じ。
子ども視点のときの感覚も大人視点の感覚も。
真実は闇の中。闇の中には人の心。
J

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読みやすい。
もっとあざとくていいのに、五條さんは上品だよね。痛々しいところはうまい感じでフェイドアウトして、薄くぼかしはいってます。過酷な生活を経て鋭く尖って生きている異邦人と、豊かで平和ボケした日本人との対比。平和ボけした日本人にもも人によりまだ大和魂はあるんだよ。
人は、どうやって生きていくべきなのか。