ピラティスのときに一緒になる女性。年齢不詳で、ときどき少女っぽい雰囲気を醸しだしているけど、でもけっこう年いっているのは伝わってきて、ひょっとして同じ年ぐらいなのかなーと思って見てた。しかしどうやら私より十歳以上も年上らしいと聞いた。もしかしたら十五歳ぐらいも年上かもしれない。
ものすごーく無造作すぎて無頓着すぎて、無頓着が行き過ぎて可憐なのだ。そもそもの顔のつくりが可愛い顔立ちだというのもあるんだ、たぶん。ちぇ。結局は顔かよ。まあいいんだ。
けっこう前にとんでもない寝ぐせをつけてやって来て「どーしたのー、その髪。女捨てたの? 女捨てたんじゃなきゃそんな髪で外歩けないはずだ!」と断定されたら「えへへ」と笑っていた。その「えへへ」笑いが、いやみじゃなくて、変でもなくて、妖怪でもなくて、なんだかうまく説明つかないんだが普通に、まあ仕方ないなと脱力させるような「えへへ」だったのだ。
ありゃ無理だ。なんだあれ天性だ。年齢不詳は素質だ。きさまー歯を食いばれー。ガツン。ゴツン。ドバン。

絶対に無理だけど「えへへ」笑いができるババアになりたいぜとちょっとだけ思いました。たぶん無理なので「いひひ」笑いのできるババアを目指します。妖怪っぽくなってやる。そして夜道では車より速く走り車の横を髪振り乱して並走します。