物理的に厚くて挫折しそうになった。自分にとって読みやすいように引きちぎって分断してしまおうかと本気で思ったよ。
肩がこるってば、これ。そして厚さを忘れさせ、肩の苦痛を忘れさせてくれない物語の運び具合とどんどんデータ量が増量していく塩梅に、私はもう川上本にとって良い読者ではないのかもしれないと思ったのでした。こんなに厚くして増量することの効果が私にはわからない。ここまでデータ量があることの意味が伝わってこない。成功しているように感じられない。ゆえに私はいったん川上本から離れようと思う。またいつかもう少し薄い本を楽しませてくださいませ。私ひとりが買わなくてもまだたくさん他に読者がいて、そのひとたちにとってはこの厚さもこのパターンも愛すべき世界なのだろうから、私が振り落とされても特に支障はないよなあ。
でも下巻は買おう。だって上巻だけだとなんかおさまり悪いもん。気持ちとして。
しかしまた下巻に対しても「肩がこるよう」と泣きながら何日もかけて読むのだろう。苦業!? 娯楽として読んでるつもりなのに。