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- 作者: 銀色夏生
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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でもP485の、かんちゃんに対しての『たぶん私に相談するということは、私の言うことを聞くってことが前提なので、それはまったく本人の望むこととは違うんだろうなあ。』という一文で私はホッとした。銀色さん、自分が子どもに対して別に自由にさせてるわけじゃなく、いろいろ望んでるし期待しているし圧力かけてるってこときちんと実感はしているんだなと思って。何度も「子どもたちは自由にさせている」みたいに書いてるので、銀色さんという大人が子どもたちにかなり強い圧力をかけているだろう現実をまったく理解してないのかと思ったよ。意識してるのと、まったく見えてないのじゃ違うしさ。意識してるならよかったよ。別に私が育てられてるわけじゃないけど、銀色さんの子育てを読むと「怖い」と感じるので。自由と放任は別のものだ。そしてこんなに子どもたちに対して「このように育て」的な呪詛を日々放射している親はすごいと私は思う。言葉に出さなきゃそれでいいってもんじゃなく、親の無意識はきっちり呪詛になって子に向かうものだ。だから子育てって怖いんだ。楽しい部分も多かろうが。
かんちゃんはいいけど、さくぼうは大丈夫なのかといつも読んでて思うけど、銀色さん付近のひとの意見は「かんちゃんは大変だけど、さくぼうはきっと幸せになれる」みたいな言われようなんだね。へえ〜。
だけどなんとなく次のつれづれはまた買わなくなるかも……。