ソリッドファイター(完全版) 古橋秀之さん
本の形をしているがグツズ扱いでの販売なので書店売りされていないというシロモノ。
普段は読まない電撃の雑誌を購入し、通販要綱を読んで、申込用紙切り取って通販しましたよ。よほど好きじゃなきゃこういう面倒なことしないよなーと思った。同人誌みたいなものだと思えばいいのか。
ソリッドファイターという対戦型ゲームと、それにまつわる青春もの。すまん。ゲームよく知らないからはたして対戦型ゲームで正しいのか自分でも謎。
昨日お休みにしたのでやっと読み切った。あとがき含めて約七百ページ。厚いね熱いね。
p598
『きっと、ゲームが終わってしまえば、俺自身にさえ、それがなんなのかは判らなくなってしまうだろう。
 目覚めたあとの夢のように、記憶の隙間からこぼれてしまい、それがどんなものだったのか、それどころか、なにかがあったのだという事実すら、忘れてしまうかもしれない。
 しかし、それは確かにある。今、ここに。
 この瞬間こそ真実だ。』

CONGRATULATIONS!

読めてうれしゅうございました。読み終えてしまえば、そのなかにあった熱も瞬間的な共感や泣きそうな感情や悔しさや、そんなものはみんなぼんやりとした形の定まらないなにかに変貌を遂げてしまうけれど、読んでいたそのときは、たしかに『それ』は私のなかにも生じ、『それ』は私の敵としてそこに立っていた。その瞬間の真実。

さて。
タツモリのつづきでないかなあ〜。